バリの移り変わり

乾季になって風向きが変わったのか、家の周りでよく磯の香りがするようになった。

バリには雨季と乾季しかないので、日本ほど季節の移り変わりに敏感ではない。

春を待って耐え忍ぶ冬がないから、どこか気質がのんびりしているのかもしれない。

 

最近、近所に小さなお店が増えた。

コスメを売っている小さなお店や、ワルンもできたみたいだ。

バリにはたったの3ヶ月しかいないのに、変化が著しい。

 

昨日は北部のロビナまで行ってきた。

妻は約6年振り。

細くてデコボコ道だったと聞いていたから、たいそう車に酔うだろうと思っていたけど、意外と舗装されていて快適だった。

6年前にはなかったはずの町ができていたり、道幅が3倍くらいになっていたり。

川で裸になってマンディしている人も少なかった。

 

タナロットには、半年前はなかったきれいな露店が軒を連ねていた。

ATMやコンビニはあるし、道もきれいになっている。

たったの半年なのに、別の場所に来た気分だ。

 

生活したり、時々以前行った観光地に足を伸ばすと、激しい変化を感じる。

かつての日本もこんな感じだったんだろう。

現地にいて、成長や変化を肌で感じられるのは貴重な経験だ。

 

日本橋の上に高速を作ったり、歌舞伎座周辺に流れていた川を埋め立てたりするような、風景を殺す変化はしてほしくない。