Nyepi(ニュピ)

2014年から1936年へ。昨日年が明けた。
町中のいたるところに「1936」のポスターや横断幕が掲げられている。
まるでタイムスリップしたような気分だ。

西暦1936年は、スペイン内戦やベルリン五輪、二.二六事件があった年。
一時代前といった印象だろうか。戦前の日本を見てみたい。
バリの1936年は、日本製の車もバイクも走っているし、スマホだってある。

大晦日に見たオゴオゴは、村によって個性豊かで、ブランコに乗ってたり、華奢だったり、ブルドックを引いていたりとさまざまだ。
「お祭りが多いバリ島で、唯一静かなお祭り」「島全体が完全な静寂に包まれる日」と聞いていたニュピは、少々想像とは異なっていた。いや、きっとクタやデンパサールの都市部は、「静けさ」に包まれていたはず。田舎だったから異質なニュピだったのかもしれない。

村の男たちは、朝から博打に夢中で、食事のとき以外は深夜までずっと博打をしていた。(朝は道路の補強をしてたけど)
女性たちは、チャナンや食事づくりに熱心だ。
若者や子供たちは、スマホとDVD鑑賞、それにセルフィ(自写撮り)に夢中。
きっと日本と大差ない光景だろう。

「火の使用禁止」「電気の使用禁止」「外出禁止」「労働禁止」と聞いていたけど、なぜか温かい料理が出てくるし、ちょこちょこ明かりはついているし、星を見に家から出ちゃうし、どうやら割とゆるい感じらしいぞ。村によっては闘鶏をするところもあるとか。

まぁ、天の川や南十字星も見れたし、たくさんの蛍も見れた。
妻と話す時間もたくさん取れたし、とても貴重な2日間。

今は2014年のバリ・デンパサール。ここが現実。