バリは豊かな島

バリの人は、食べることをとても重要視している。

あいさつの後に続く言葉は、大抵「sudah makan?(もう食べたの?)」。

ほとんどあいさつみたいなものだ。


田舎に連れて行ってもらうと、マカン地獄(食べな食べな地獄)が待っている。

大変ありがたいことだけど、お腹ははち切れんばかり。

けど、タバナンの田舎でいただいた魚のバクソーやバビは、忘れられないおいしさだ。


バリでは、主食である米は年に3回も4回も採れちゃうし、海には魚がいて、そこら辺にバナナやフルーツが生っている。

痩せてるけど鶏はいるし、バリ人が好物の豚もいる。


島は島でも、サンゴ礁が集まってできた島では、作物が育ちにくかったり、食材を買うにも東京の倍以上の価格だったり。

隣の島まで買いに行かないと生活できない島も多い。


それに比べると、バリは食べ物には困らない。

「どうやって食べ物を手に入れようか」じゃなくて、「今日はなにを食べようか」を考えられるのは幸せなことだ。


生きていくには、家も服もお金も必要だけど、食べ物は一番欠かせない。

水と空気だけで生きていければ良いのに、とも思う。